それでも私は種をまく！
神も仏も存在しない！
１９９９年に人類は滅亡する！
こういう状況の中で、僕はどういうふうに生きていこうかと悩みました。
笑ってしまうような話ですが、当時（小６から中３ぐらいにかけて）は真剣に悩んでいました。
だって、もうあまり時間がないんですから、勉強なんてしても意味がないじゃないですか？
やりたいことをやって、ノタレ死んだほうが充実した人生を送れるような気がしていました。
そうかといって、人生を棒にふるかも知れないような思い切ったことをする勇気もない。
やりたいことといっても、ガキですから自分でもよくわからないんですよ。
遊びほうけるにもお金がない。
よ～く考えてみると、人類が滅亡するとわかっていても、自分にはこれといって何もできないことがわかりました。
もういい加減面倒臭くなって、日常に埋もれてしまうようになりました。
そんなふうに悶々とした日々を送っていた僕は、ふとある言葉を目にしました。
それが何だったのか、今は思い出せません。何かの広告だったような気がするのですが・・・
でもその言葉はハッキリと覚えています。
「それでも私は種をまく！」
不思議なくらいに自分の中に入ってきた言葉でした。
「これだ！これしかない！俺に出来ることはこれしかない！」
そう思いました。
「この先、人類がどうなっていくのかなんてわからない。考えたってしょうがないことを考えるのはやめよう！」
「明日、人類が滅びるとわかったとしても、それでも僕は種をまこう！」
こう考えるようになってから、僕はずいぶん楽になりました。
（続く）
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